~明るく、楽しく、コミュニケーションよく、時には互いに厳しく、成果がしっかり出続ける職場(Greatな職場)を目指し、悪戦奮闘した物語~
第1 章 経営品質との出会い
第2 章 勝ち残るための仕組みづくり
第3 章 経営学の発展にみる最強組織のつくり方の変遷
第4 章 やる気について考える
第5 章 A Great Place to Work への道
第6 章 自立と自律に向けたマネジメント力強化のために
本書は、私自身が小・中・大企業の社長として、同時に経営コンサルタントおよび、名古屋商科大学大学院におけるMBAでの教育者として、この20年間、コンサルティング、講演、セミナー、研修、そして自ら外食業および流通業の経営を通じて体験した事例を、経営学の理論的な進化をベースとしつつ、経営品質という考え方や体系に沿ってまとめなおし、整理したものです。
本書の題名を「最良だから最強な組織作りの定石」とした理由は、経営者にとっても社員にとっても、最強組織づくりとは、最良=Greatな職場づくりにほかならないからです。
それでは、最良で最強な職場とはいったいどのような職場なのでしょうか、簡単に言えば、明るく、楽しく、コミュニケーションよく、かつ時には互いに厳しく、そして成果がしっかりと出続けるような組織ではないでしょうか。
これまで私は実際に社長として、このような組織作りに向けて経営革新を実践し、数え切れないほど辛酸を味わい、苦労を経験してきましたが、そのバックボーンに経営品質の考え方があったからこそ乗り切ることができました。
そして、そのような理論に裏打ちされた実践の話を聴かせてほしいと求められ、数多くの講演や研修をさせていただきました。
しかし、私も56歳を超え、青年経営者ではなくなりました。そこで次世代のみなさんに少しでもお役に立つことができればと、これまで出版した「超お客さま満足主義」「文句ばかりの会社は儲からない」「ありがとうの力」などの本の中身も吟味した上で、内容を整理し、新たな気づきを加えたものとしました。
本書を通じて、これが経営品質のコンセプトを実践し、変革にあえぐ生々しい企業の姿なのだと感じていただき、「最良だから最強な組織作りの定石」とも言える経営品質の真髄や本質が、多くの経営者や経営幹部、スタッフ、現場の皆様方の大きな力になるのだということをお伝えできればと思っています。
また、できる限り具体的な事例もご紹介させていただきましたが、各項目は、読者の皆さんが朝礼や会議のテーマとして取り上げていただくために、あえて短めにしてあります。どうぞ気軽にご活用下さい。
アマゾンの経営学ジャンルでベストセラー1位 (2015年6月1日~14日時点) 紀伊國屋書店大手町ビル店2015年7月第4週ビジネス書第1位、紀伊國屋書店新宿南店2015年8月第4週ビジネス書第1位、総合6位