株式会社MATコンサルティング 望月広愛
みなさんこんにちは、2008年3月3日(友引)に
MATコンサルティングを立ち上げました望月広愛です。
「当社のコンサルティング事業の根幹をなすものは経営品質(Management Quality)という考え方です。この考えを理解するためには、改善と革新の違い
をご理解いただくことが大切だと考えています。
誤解を恐れず言えば、現場の悪いところを指摘しあい、絶えず変革を繰り返していくことを一般的には改善活動と言います。
一方、現場の社員やお客様の声から、経営側(社長、部門長)のマネジメントや考え方のおかしなところを絶えず変革していける仕組みを持ち続けることこ
そが経営革新だと私たち経営品質向上活動に携わる人たちは考えています。
最近起こっている企業での不祥事を見れば、このことの妥当性はよくご理解いただけることと思います。企業の永続的な成長は、現場の努力だけではどうにもならず、柔軟にトップが考え方を変えることができるかどうかにかかっているのです。
私は、日本楽器製造株式会社(現在のヤマハ株式会社)を経て1989年に(株)三和総合研究所、現在の三菱UFJリサーチ&コンサルティングへ入社しました。
1993年頃同社でコンサルティング事業に携わる中で経営品質という考え方に出会いました。そしてコンサルタントとして、㈱吉田オリジナル、現在の(株)
IBIZAの日本経営品質賞受賞をサポートする機会を得ました。
そんなことがきっかけとなり、1999年2月に㈱ロッソえびすや(現J・アートレストランシステムズ)の専務取締役として実際の企業経営に携わることになりました。
ところが初めて参加した社内会議ですぐに悩みを抱えることになりました。延々とトップが話をしているばかりで、社員は何も発言しないような硬直した
組織状況だったのです。
どのようにこのような風土の会社を変えていくべきかずいぶん考えましたが、とにかく7月に社長に就任し、私の経営者として仕事が本格スタートしました。それからは常に経営革新を心がけました。つまりたくさんの現場やお客様の声に耳を傾けるように努力したのです。
その結果、会社はいつの間にか業績が良くなり一挙に14店舗にまで拡大しました。当時は、出す店は全て成功し、一流のベンチャーキャピタル様数社から投資していただくほどになりました。しかしその後、ある投資家の方が社内に入ってきて状況は一変しました。
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